2007/09/11 (Tue) 00:54
九州〜関西JR未乗区間旅行1日目 ・前説その1

 遅い夏休みがもらえるのを知ったのは、8月に入ってからだった。期間は9/12〜14の3日間。9/15〜9/17は祝日絡みの3連休なので、都合6日間の休みとなる。
 この休みを使って中国地方に残ったJR西日本の未乗区間を一気に乗り潰してしまいたい。同じ方面に2度、3度と行くのは金と時間が勿体ない上、「ああ、またあそこか」とモチベーションも下がる。
 しかしこの時期になると「青春18きっぷ」はすでに通用期間を終了している。あまつさえ、この一帯はトクトクきっぷ不毛地帯。「ぐるり北海道フリーきっぷ」のような区間乗り放題のトクトクきっぷが存しないのだ。「周遊きっぷ」でも、全域をカバーするような区間のものはない。
 はじめは「周遊きっぷ」の岡山エリアを使って岡山県内の未乗区間を廻り、行きか帰りで因美線→山陰本線のルートを使って、東半分の乗りつぶしを考えた。となると山口県と島根県の未乗区間、岩徳線、小野田線、美祢線、山陰本線出雲市〜江津が残ってしまう。遠からずまた、山口まで出向かねばならない。 さらにJR九州に1線区のみ残った未乗区間、唐津線山本〜唐津間も気になる。入れるという手もあるが、いずれにせよ金も日数も余計にかかる。
 いろいろ思案した末、中国地方の未乗区間を一気に乗り潰してしまう片道切符を作ることを思いついた。未乗区間を辿っていくと、一部区間を除いて一筆書きの要領で片道切符を作れるのだ。
 ついでにJR九州の未乗区間、唐津線久保田−山本間をプラスすれば、東京から筑肥線姪浜までの壮大な片道切符になる(筑肥線の電車は福岡市営地下鉄に乗り入れて福岡中心地や福岡空港まで直行するが、JR線としては姪浜まで)。
 時刻表と首っ引きで乗り継ぎルートを調べ、以下のようなルートを算出してみた。駅名は線区が分岐する駅で、実際に列車を乗り継ぐ駅ではない。




東京〔都区内〕→(東海道本線)→京都→(山陰本線)→鳥取→(因美線)→東津山→(姫新線)→新見→(伯備線)→総社→(吉備線)→岡山→(山陽本線)→福山→(福塩線)→塩町→(芸備線)→備中神代→(伯備線)→伯耆大山→(山陰本線)→江津→(三江線)→三次→(芸備線)→広島→(山陽本線)→岩国→(岩徳線)→徳山→(山陽本線)→宇部→(宇部線)→居能→(小野田線)→小野田→(山陽本線)→厚狭→(美祢線)→長門市→(山陰本線)→幡生→(山陽本線)→門司→(鹿児島本線)→鳥栖→(長崎本線)→久保田→(唐津線)→唐津→(筑肥線)→姪浜




 総距離2149.1km(運賃計算キロ)、値段は¥20580である。
 未乗区間のうち芸備線塩町→三次、小野田線雀田→長門本山は一筆書きの経路からはみ出るので、ここは別料金を支払って乗ることになる。
 実行すれば中国、九州地方の未乗区間はきれいに一掃され、未乗区間の残りは4路線、14.7km。もう秒読み状態だ。
 だが、さらにもう一工夫出来ないか。
 ここで考えたのは、JR西日本の区間内を株主優待券を使って割り引いてもらう方法である。一枚で半額になり、ネットオークションなら¥4700前後で売っている。
 この割引が適用されるのは「西日本旅客鉄道株式会社の区間内で完結する切符のみ」。通しの切符は他者の区間を含んでしまうので割引はできない。だから切符をJR東日本〜東海、JR西日本、JR九州の区間に三分割して、西日本の区間のみを対象にするのだ。
 上記のルートから下関−京都間を切り出して計算し直してみると、当該区間は1409.6km、¥15230。この半額だから¥7890だ。特急券も一緒に買えば半額になる。
 京都までは【青春ドリーム京都号】を使えば¥5000。大阪着の【青春メガドリーム号】やツアーバスならもっと安い。
そしてJR九州の区間、下関→姪浜である。この区間を当初の経路通りの距離で計算すると¥4200。
 しかし、である。
 時刻表のピンク色のページを開くと、細々とした切符の規則が載っているが、その中に「大都市近郊区間」というのがある。
 東京、大阪、福岡などに設定されている区間で、この区間内を発着する切符は、実際に乗った区間でなく、路線上の最短区間で計算するのである。逆に言えば、この区間のみを通るルートで改札を出ずに一筆書きの経路で乗り継ぐなら、どんな大回りをしても構わない。いわゆる「¥130旅行」というのはこの規則を逆手に取ったもの。
 このルートなら門司〜鳥栖がこの規則の適用を受ける。調べてみるとこの区間は距離の短い筑豊本線経由で計算されるので¥1760。下関は区間外で、はみ出てしまうと恩恵を受けないので切り離す。下関〜門司は¥220。合計すれば¥4050。
 つまり、下関〜門司、門司〜鳥栖、鳥栖〜姪浜、と切符をその都度買っていけば、下関〜姪浜を通しで買うより¥150安くなるのである。ジュース一本分の得。面倒くさいのはいい、と割り切るか。それともお金が大事と考えるか。わたしは後者を取ることにします。
(つづく)

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