2007/09/11 (Tue) 01:45
九州〜関西JR未乗区間旅行 ・前説その2

 片道はこれで確定として、さて帰りの便はどうすべえ、とスカイマークのサイトで調べてみたところ、9/17の当該区間で都合のいい便はもう満席になってしまった。三連休の最終日だからしかたがないか。となるとANAかJAL、新幹線ということになるが、いずれにせよ¥20000を超えてしまう。しかし、休みが始まる9/12なら平日なのでまだ空きがある。朝635発の便なら、早めに買えば\11000だ。新幹線で大阪に行くより安い。
 しかし、「まず博多へ直行して、それから東へ」では、1月に実行したルートと大まかでは一緒ではないか。うううむ、と悩むも金には換えられない。
で、635発の便で福岡に直行したと想定して、そっくり逆ルートのスケジュールを組み直してみた。
 この場合も基本的に普通列車で乗り継いでいくとなれば、4日目の2116に京都へ到着する。都合2日分の余裕があるが、東京への帰路を考慮するなら、1日強か。
 一部分ダブって乗車してしまうところ、適当な普通列車がなくて特急を使わざるを得ないところはあるが、下り案よりは未乗区間が夜間にかかる箇所が少ないのはアドバンテージか。下り案では山陰本線出雲市〜江津、美祢線、吉備線などが夜間にかかってしまう。やはり車窓が観られる時間帯に乗らねば意味がない。

 さて、次の問題はこの切符をどうやって購入するか。
「一筆書き切符」といってまず思い浮かべる宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)には、宮脇氏が渋谷駅の「みどりの窓口」で最長片道切符を買おうとしたら「指定券と同時発券の場合以外は当駅では東京都区内を起点とする乗車券以外は発行出来ないことになっていますので」と断られたエピソードが載っている。氏は旅行センターで発券してもらったのだが、使う予定のJR西日本の株主優待券には「通用箇所はJR西日本の駅のみで、旅行センターなどでは使えない」とある。
 となると、必然的に下関の駅で作ってもらうしかない。
 最長片道ほど複雑ではないが、それでもその場でマルスを叩いて作ってもらえる切符ではないだろう。東京から問い合わせて、事前に作ってもらうとことはできるのだろうか。というか、株主優待券を使うならそれしかないのだが。支払い方法とか(受け取り払いでいいのか)分からないことだらけ。
 たしか種村直樹の本に、国鉄時代に「最西端から最東端行き」の乗り継ぎ旅行をしたとき、当時最西端だった平戸口駅(現在は松浦鉄道たびら平戸口駅)に現金書留を送って切符を作ってもらったと書いてあったが。
 しかし当時とは事情も変わっているだろう。下関駅に問い合わせてみるのがベターか。

 帰りは結局、16日2240大阪発の【青春メガドリーム号】を予約した。¥3920。九州区間内の切符は現地で購入するとして、さてあとは下関発の一筆書き切符である。
 この時点で、最初の予定とはふたつの変更点がある。
 まず、小野田線を一筆書き区間から外すこと。区間通りに12日の夕方から山陰本線→美祢線と辿ると、乗り継ぎが悪く、未乗区間を乗るのが車窓の見えない夜になってしまう。
 さらに小野田線の枝線、雀田〜長門本山は朝夕しか列車がないので、この区間がネックになってスケジュールが狂うかも知れない。そのため初日は下関止まりにして、小野田線は下関から別料金で往復することにした。
 もうひとつは切符の終点を京都ではなく大阪(市内)にすること。夜行バスが大阪発だし、京都止まりよりも大阪まで出られるほうが何かと便利だろう。

 下関駅のみどりの窓口の番号をネットで調べて、電話してみた。繋がらず、広島の「お客様窓口」に転送された。
「東京のものです。下関発の一筆書き切符を株主優待券を使って発行して頂きたいのですが……」
「それは……地元の方に頼んで窓口にいらして頂けることは出来ませんか?」
「あいにくそちらには知り合いがいませんので。郵便ではダメですか?」
「優待券は有価証券ですし。郵便事故にあったりしたら困るでしょう。書留で送っても届かなければおしまいですし」
「まあ、そうですねえ」
 何とも答えが出しかねる模様。当の下関駅ではないから、らちが開かないのも当然。
「ありがとうございました」
 みどりの窓口にはもう一つ電話番号があるようだ。そちらにかけてみると、今度はダイレクトに下関駅へ通じた。
 同じように事情を話すと、やはり同じような反応。なるべくなら窓口に直接きて欲しいという。
「それにしても、どうしてうち(下関)からなんですか? 京都とか大阪ならいいんじゃないですか」
「いや、まず博多に出て下関から東に向かおうと……」
「じゃあ博多駅から買ったらいかがですか。山陽新幹線はJR西日本ですよ」
「えーと、下関までJR九州を使う予定でして……」
「そうですか。とりあえず詳しい経路をFAXで送ってください。それから検討させて頂きましょう」
「ありがとうございました」
 文字にするとつっけんどんだが、駅員さんの口調はそんな感じではなかった。こちらとしても無理筋のお願いをしているのは重々承知なので……正直、ご迷惑をおかけしました。
翌日FAXすると、すぐにみどりの窓口から電話がかかってきた。代金についても、当日窓口に株主優待券を持参すれば切符と引き替えに精算で構わないという。ひとまず、よかった。有り難うございます。

 とりあえず事前に組んでみた乗り継ぎ予定スケジュールはこんな感じ。

9/12
羽田空港645〜825福岡空港921〜1035唐津1131〜1242佐賀1253〜1316鳥栖1329〜1526門司1541〜1548下関1601〜1653居能1702〜1711雀田1714〜1719長門本山1745〜1750雀田1805〜1820小野田1839〜1918下関(泊)

9/13
下関545〜745長門市811〜923厚狭933〜1006新山口1010〜1052徳山1141〜1302岩国1312〜1359広島1400〜1519三次1656〜1824浜原1901〜2054江津(泊)

9/14
江津854〜1002出雲市1028〜1226新見1237〜1347備後落合1358〜1511三次1618〜1757府中1803〜1848福山1851〜1949岡山(泊)

9/15
534岡山〜610総社709〜811新見957〜1134津山1137〜1243智頭1300〜1346鳥取1414〜1457浜坂1513〜1629豊岡1734〜1846福知山1851〜2005園部2024〜2116京都→大阪(泊)

9/16
昼は関西方面で観光してから2240大阪発【青春メガドリーム号】。

9/17
820東京着(予定)。帰宅して休養。


 原則的にすべて普通列車だが、3日目の出雲市〜新見間は適当な普通列車がないので特急【やくも】を使う。自由席特急券¥1780は別料金だが、優待券と一緒に買えば半額。
 京都到着から夜行バスで直帰もできなくはないが、さすがに疲れるのと、スケジュールに余裕が欲しいので、一泊することにする。
 これはあくまで乗り継ぎ時間を最短で見積もった想定であって、実際にはこの通りのスケジュールでは動かないだろう。例えば2日目、1359に広島駅で山陽本線の電車を降りて1400発の芸備線快速【みよしライナー】に乗車することになっている。乗り継ぎ時間1分は無理があるようだが、実際には2本あとの1500発三次行きに乗っても、1656三次発の三江線列車に間に合うのである。それに三次より広島の方が暇つぶしには好適だろう。

 前日、帰宅したのは22時過ぎ。持ち物の準備をする。
 大きなスポーツバッグに詰めていく。車輪付きのトランクは一見スマートだが、急ぎ足になるとタイヤが地面から離れて横転したりする。
 荷物の中で大きな割合を占めているのはデジタルカメラ、ノートPC、iPodなどの電子機器。着替えよりも重いくらいだ。
 大判時刻表は何かと便利だが、かさばる。携行用の小型時刻表を買うという手もあるが、いずれにせよ北海道や東北の時刻表が載っているのは無駄である。コミケカタログをばらす要領で、経路に当たるページのみを抜き出してホチキス止めした。
 ローカル線でも早川や創元のSFを読むので、その手の本を数冊鞄に入れる。
 結局寝たのは2時を回っていた。

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