職場の近所のマンション住民が、某CS局のアンテナに反対する運動をしている。ビラを配ったりマンション壁面に垂れ幕を降ろしたりしているのは見知っていたが、先週の日曜日に、荻野晃也というひとを呼んで講演をしたらしい。
このひとの主張にはかなり問題があるのだ。詳細はたとえば後藤文彦氏の「
真に受けてはいけない! 荻野晃也氏の電磁波有害説」を参照してほしいが、あの「ポケモン事件」も「電磁波問題の一例」とまで言っている。
個人的な見解だが、わたしは「電磁波」(「電界」だな)が人体に与える影響は、このような事例では無視できる範囲内のものにとどまると思う。ディーゼル車の黒煙やアスベストなどとは比較にならず、普通の生活でことさら「対策」を施す必要はないだろう。そういえばオフィスにPCが普及しはじめた頃にも、電磁波による健康への影響が一部でとやかく言われて、電磁波を遮断する「OAエプロン」というのも売り出された。あれはまだあるのかな。
しかし「電磁波」というが、本来は長波短波マイクロ波から光(可視光線)やX線やガンマ線までひっくるめての総称なのに、なにやら自然界には存在しない邪悪な波動のような印象を受けてしまう。環境ホルモン論議とかで使われる「化学物質」という言葉にも覚える違和感。
お断りしておくが、反対運動そのものについて「ナンセンス」と切って捨てる気はない。景観の問題もあるし住民との間に「ボタンの掛け違え」もあったかもしれないので。ただ、どんなに切実な動機でも誰がどんな立場で言っても、嘘は嘘、間違いは間違い、でたらめはでたらめなのだ。そこは押さえておかないと。
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