旅の始まりは上野駅。新幹線に乗るまでちょっと時間があったので構内の本屋に寄ってみた。お目当ての本はなかったが、別の本が眼に入る。新潮文庫から復刊された『パラサイト・イヴ』。「新潮文庫版の後書き」が熱い。ついつい買ってしまった。
八戸行き【はやて15号】。すぐに寝てしまって気がついたら仙台。
1321盛岡着。山田線の快速【リアス】に乗り継ぎ、茂市まで。【リアス】は2両編成。かつては「急行」に使われていたキハ58系。それなりに席が埋まって発車。
いくつ目かのトンネルを抜けると、とうとう雪が舞いだした。駅を行き過ぎる。「区界」と書いて「くざかい」と読む。WILLCOMはずっと圏外だ。
茂市に到着。ここから今日のハイライト、岩泉線。岩泉線は「最後の秘境ローカル線」と呼ばれている。旧国鉄末期に「廃止候補」としてリストアップされたローカル線の中でも客の少なさは上位だったのだが、平行道路が未整備なので生き残ったという経緯がある。現在でも1日に3往復しかない。
一両きりのディーゼルカーは意外にも満員。宮古から乗り通しの客が多いようだ。しかし車内の大半は鉄道マニアである。3往復のうち1往復は早朝、1往復は日暮れてからになってしまうので、結果としてこの便に集中するようだ。
わたしが座ったボックス席。向かいの若い男は時刻表の巻頭の路線図に赤く筋を引いている。乗りつぶし旅行風情。隣は男女。カップルで鉄ちゃん旅行かよ、おめでてーな。
キハ52は寒冷地仕様の二重窓。この沿線は「本州で一番寒いところ」らしいのだが、やはり積雪はなし。
沿線は山また山。重機で山を削っただけの獣道みたいな道路が山肌を這っている。
岩泉到着。意外と開けている印象。
折り返し発車するまで1時間弱停車する。大半の鉄ちゃんは車内に荷物をおいたまま、施設や車両の撮影、周辺を散歩したり待合室のノートにメッセージを残したり。わたしもそのパターンをとることにした。
駅前にはなぜか焼き肉屋が二軒ある。コンビニやスーパーなどはなく、よろず屋兼業の酒屋ぐらい。小本川を越えるといろいろあるようだが。
1720発車。岩泉から三陸鉄道の小本までバスで抜ける鉄ちゃんもいるので、客は行きよりも少ない。
車窓は暗くなってきた。
1831茂市発の列車で盛岡へ逆戻り。山田線も盛岡ー宮古直通は4往復と、岩泉線に引けを取らない過疎ぶりである。
区界で列車交換のため長時間停車。辺りは結構な積雪だったが、それでも例年よりは少ないんだろうな。
2044盛岡着。今日はここで一泊。
駅前にカプセルホテルがある。ここに泊まったこともあるが、どうもこのところはカプセル、サウナから足が遠のいている。風呂に入れるのはいいのだが、暇つぶし設備の充実ぶりは値段の安い漫喫、ネットカフェに及ばない。さらにカプセル内にはコンセントがないのだ。充電が出来ないのは痛い。サウナ併設のネットカフェがあれば一番いいのかも。
ちょっと歩いて繁華街の中心部まで出る。運転代行のクルマが多い。タクシーと同じくらい。クルマ社会なんだな。
広島で泊まったところほど設備はよくなかったが、FREESPOTの無線LANが使えたのはナイス。
ネットで天気をチェックすると「津軽方面は地吹雪」だとか。一方東京は未だ降雪なし。
テーマ : 鉄道旅行 - ジャンル : 旅行
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